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10000HITありがとう!記念SS【バカテス版】

2010年06月09日 22:14

10000HITありがとーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!


皆さんのおかげでとうとう5桁の大台に乗ることができました!
もう本当に超感謝です゚+。*・感。゚(゚ノД`゚)゚。動・*。+゚
いやあ、なんというかね、こんなに更新の薄いブログに日々来ていただいて本当にありがとうございますm(_ _)m
宣言通りというかなんというかで今年はちょっと活動が少なくなってしまうのですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです^^

というわけで、今回の記念SSはバカテスと東方の二本立てとなっております。
こっちはバカテスの方。

え~、今回の話は簡単に言うと美波とイチャイチャする話。
たとえ!この世が秀吉派であふれていようとも!
たとえ!ウチの看板の主役が秀吉でも!
僕は断固美波派です!!!!!!

異論は認めるが、おそらく意見は変えない(ぁ

まあ時間軸とかあの人どうなったの?とかは深く考えない方向で。
一応書いてるときには考えてたんだけどもう忘れt―――
というかそういうのやるんだったら長くしないといけないからね。
裏設定的な感じでとっておきます。きっと。
でも時間ができたらウチの看板その2になってほしい作品でもあります。
ついでにまたまた季節感がない。でも原作の時の流れ的にそうならざるを得なかったというか、いや、でもどうせ全然違うストーリーなんだからいつでもいっかでもやっぱりほんの少しでもリアリティがうんぬんかんぬん…………
まあ、結論を言うと、とにかく季節感がないです(ぇ

というわけで、ご意見ご感想どんどんお待ちしています!
拍手・コメント・メールなどなどお気軽にどうぞ!!
それでは楽しんでいただければ幸いです。
ではでは~
「ウチ……ウチ! 本当はずっと前から……一年前からずっとアキのことが――」

 秋らしい、寒いとまではいかない涼しい風が、僕と美波の間を吹き抜けていった。ちょっと風が強い。それもそのはず。ただでさえ今日は少し風が強めの日であったのにも関わらず、今僕らがいるのは屋上なのだから。

 そう、屋上。ここは文月学園の屋上。学園が誇る(?)告白スポット。

 そこに、僕は呼び出されていた。朝自分の下駄箱を開けたときに中に入っていた手紙によって。

 差出人は目の前の女の子。

「ずっと……ずっと……」

 もうこのパターンは何度目だろうか。下駄箱に手紙が入っていたというパターン。三度目かな?

 蓋を開けてみれば僕のとんでもない写真つきの脅迫文だったり、もう一回のは中身を見る前に燃やされてしまったけど。

 二度あることは三度ある、と言う。

 目の前で、ちょっと俯いて、しどろもどろになりながら言葉を発している美波を見る。

 実を言うと、朝のうちからずっと警戒してた。

 屋上に呼び出されるなんて、何の用なんだろう、って。

 もしかしたら果たし状なんじゃないだろうかとも思った。最近はやけにファンシーな封筒に果たし状を入れるのが流行なんだね、みたいな。

 次に、チンパンジーの紹介を迫られるんじゃないかと思った。

 困ったことに、僕にチンパンジーの知り合いはいない。もしいたとしても紹介はしないつもりだったけど。人の趣味嗜好に口を出すのはよくないことだと思いつつも、やっぱり友人にはちゃんとした『人』とちゃんとした幸せな人生を送って欲しいものだ。

 一応、ムッツリーニに頼んで、性格が良くて、頭も良くて、運動神経がよくて、外見がチンパンジーに似てる人が学園にいないかどうかを聞いておいたけど。残念なことに。そんな好(?)物件は見つからなかったけれども。

 

 でも、いくら馬鹿な僕だって、きちんとわかることだってある。

 この場に来て、この屋上の扉を開けて、屋上に足を踏み入れたとき。

 そして、先に来ていた美波がゆっくりと振り返るのを見たとき。

 ようやくわかったことだけど。

 強い風が吹き付けつつも、その赤い顔が冷めることはない、美波の顔を見ながら、僕は二つのことを考えていた。

 一つは、二度あることは三度ある、という諺のほかに『三度目の正直』という言葉もあること。

 もう一つは――――

 

 美波は、尻すぼみになっていく声を一端区切り、顔を上げた。

 ちゃんと心が決まったようなまっすぐな目で、僕をずっと見つめてくる。いつにない、真面目な、でもいつになく弱気で、今にも泣き出しそうな顔で。





 ――いくら自他共に認める馬鹿な僕でも、女の子の本気の告白をわからないほど馬鹿ではないということ。




「ウチは! 一年前からずっと! アキのことが……アキのことが好きでした!」



 それは、とある秋の夕暮れの中での出来事。











         10000HIT記念SS
     Permanent Liebe  
  














「あっ……ゴメン。そういえば、皆を待たせてたんだった」

「えっ?」

 美波が驚いた顔をする。確かに、皆に断りに行く間に美波を待たせちゃうことになるけどそこまで変なこ
とをしたかなぁ?

「あの手紙だったのに……坂本たちに残ってもらってたの………?」

「?」

 うん?どうも僕の認識と美波の認識は食い違っているような気がする。え~っと、あの手紙っていうのは、つまり、この呼び出しの手紙だったわけで、僕は確かにちょっとは期待しつつも果たし状だか悪戯だと思ってて、それは実は……その……ラブレター、だったわけで……。

「…………」

 ラブレターをもらった日の放課後に友人を残しておくデリカシーのなさ。

 ――図らずも、僕は自分のダメな一面を確認してしまったようだ。

「……ゴメン」

「まあ、アキだから仕方ないわ」

 ちょっとため息交じりにそう言う美波。ううっ、流石にこれはまずいよね。

「ほ、ホントにゴメンっ!ちょっと今すぐ事情を説明して先に帰ってもらうように―――」

「え、ちょ、ちょっと待ってアキ!」

「ふえ?何?」

 すぐにでも走って教室に入ろうとしていた僕を、美波が何故か慌てて止めた。なんでだろう?何かマズイことでもあ
るのかな?

「その……今、坂本たちに言っちゃうと……」

「あ、もしかしてそういうのって恥ずかしいから言えないタイプとかそういう――――――」

「周りに須川たちが居たら……」

「雄二たちにはメールで知らせとくから今すぐ帰ろうか」

 おそらく僕は、最初のセンテンスを伝えた時点で『帰る』という目的からはかけ離れた状況に置かれてしまうだろ
う。

「う、うん」

 美波の承認も得られたところだし、そうと決まれば誰かに見つかってしまう前に早く校舎から出てしまうのがいいだ
ろう。

「ね、ねえ……アキ……」

 歩きながら連絡してしまおうと、ポケットの中の携帯電話を取り出そうと手をポケットに突っ込む。

「ね、ねえってば」

 あ、でも学校で使うのはマズイから校門を出てから連絡すればいいかな。そのほうが僕らが学校から出る前に鉢合わ
せすることないし、万が一嗅ぎ付けられたとしても待ち伏せとかにあう心配はないわけだ。


「ねえ、アキ!」

「わわっ? ご、ゴメン、何?」

 ついつい考えに夢中になってたみたいだ。こうなるといつもはここら辺で関節がつかまれるんだけど……。

 僕が恐る恐る美波を見ると、美波は顔を真っ赤にして僕の前に手を出していた。

 な、なんだろう?罰は自分から受けにこいってことかな……?

 仕方ないけど、落ち度は自分にある気がするから、潔く肘を美波の手の上に置いた。

「? な、何?」

「え、何って……いつもやられるのは肘の関節だからと思って……」

 すると美波はただでさえ赤い顔をさらに真っ赤にして、

「ち、違うわよ!そうじゃなくて……ああ、もうっ!」

 突然僕の手を握って走り始めた。

「え、ちょっと、み、美波!?」

 躓かないように慌てて美波にあわせて走る僕だけど、先行する美波は僕の手を握ったままこちらを振り向こうとしな
い。

 だから、首筋まで真っ赤な美波を見ることができても、美波がどんな顔をしているのかわからなかった。

 多分、恥ずかしいのだろう。



 僕だって、同じくらい顔が真っ赤になって、同じくらい嬉し恥ずかしいんだから。










 美波がようやく足を止めたのは、僕らが商店街に足を踏み入れたところだった。

 割と時間が経ったせいか、僕はだんだんと冷静さを取り戻し、この状況を理解することができるようにもなってい
た。

 僕の左手を包む美波の手は、ふとしたことで触ることは今までもあったけれど……こんなに温かくて柔らかかった
だろうか?

 改めて意識すると、自分の顔がいっそう赤くなるのがわかった。

 さっきまで前を行っていた美波も、歩くスピードを緩めて僕の隣に並んでいる。

 こうしていると……その……

「こ、恋人みたいだね……」

「……『みたい』?」

「ああっ、ゴメン!つい……」

 美波が隣でしゅんとした顔をする。そんな顔をされてしまうととても悪い気分になってしまう。でも、いつもの勝気
な表情とは考えもつかない弱気な表情はとても可愛く見えて……。

「…………」

「あっと、えっと……こ、このお店見てみよっか! 何か買ってあげるよ!」

 そんなこと考えてる場合じゃなかった! とりあえず目についたお店に入ってみる。財布の中身も確認したいところだけど……まだ今月に入ったばかりだから大丈夫だろう。

「あ、ここは……」

 美波が何か呟いているのが聞こえた。何かあったのかと思い店の中をもう一度よく見てみると僕もこの店にちょっと見覚えがあるような………。

 と、去年のとある春の日のことを思い出した。

「ここは――」

「アキが、ウチにぬいぐるみを買ってくれたところね」

 そう、ここは初めて美波の妹である葉月ちゃんに出会ったところで、そこのぬいぐるみを買うために僕を少しだけだけど協力して、そのぬいぐるみは美波にあげるためで――

「そっか……そうだね、あのぬいぐるみは美波にあげるためだったもんね」

「うん、アキが協力してくれてたんだって知って……本当に嬉しかった」

 目じりを緩ませた優しい表情に微笑を浮かべながら、美波が僕に言った。

 か……可愛い……。美波ってこんなにも可愛かったっけ……? 頭がクラクラしてきた……。

「で、でもあれは葉月ちゃんが頑張ったおかげだよ! 美波を喜ばせようって思ってて……その頑張りが凄いと思ったから僕も協力しようと思ったんだよ」

「う、うん。でも、ありがとう」

「え、えっと、ど、どういたしまして……」

「…………」

「…………」

 ふと会話が途切れてしまう。えっとえっと……こ、こういう時は何を話せばいいんだろう……!?

 美波を見ると、美波も頭の中で会話を探しているようにも見えた。

 いつにない近さ。

 男友達のような距離の近さ。それは相手が男なら何とも思わないけれども、相手が女の子ならば全然違うものとなっ
てしまう。こんなにも心臓がばくばくいっているし、呼吸も苦しくなってきたような。

 トレードマークである勝気な吊り目は優しく緩められていて、それでもそれは美波の優しい性格を映し出しただけで
活発的な美波の印象を消すようなものではない。

 大きな瞳は葉月ちゃんにも受け継がれているアーモンド状でキラキラと輝いているようにも見える。

 サラサラと流れる髪も、以前触らせてもらったことがあってその時に凄く綺麗だと思ったけれど、そのときよりも綺麗になったようにも思えた。

 さらに、近くに居ることで香ってくる香りも女の子独特の甘い匂いで、こんなにいい匂いの人が僕なんかの隣にいていいんだろうかと思ってしまう。

 そして何よりも、それらを全部ひっくるめて何よりも的確に美波をあらわす表現は、シンプルな一言に尽きるだろう。

 そう、世の中の誰もに平等に通じる賛辞。

「……可愛すぎる……」

「えっ!?」

 って! 思わず口に出てた!?

「な、何よアキいきなり! そ、その……か、可愛い、だなんて」

「え、いや、その、思っていたことが口に出ちゃっただけというかなんというか……」

「え……?」

「えっと、その……」

 二人して真っ赤になって、お互い反対のほうを向いてしまう。

 えっと、どうしたらいいんだろう……。

 何か気の利いたことを言わないと。えっと……今日も髪の毛綺麗だね、とか? でもそこで話終わっちゃうし……。
 手足が長くて綺麗だね、とか? これも最初のと一緒だ。今日も胸が小さいね、とか? 僕は自殺願望でもあるのか。

 ダメだ、慣れないことはするべきじゃない。そうじゃなくてもっと僕の周りにあるものを使って話を膨らませていくんだ……!

 ――そんな僕の目に飛び込んできた一つのもの。

「ねえ、美波」

「ど、どどどどうしたのアキ?」

 まだ顔を真っ赤にして慌てている美波。うん、同じように混乱してる人を見ると逆に少し冷静になってきた。

 これでちゃんと、しゃべることができそうだ。

「もしよかったらだけどさ……これ、一緒に買わない?」

「これ?」

 僕が指差したのは、ファンシーな雑貨屋にしてはそこそこ造りのよいシルバーの指輪。

 その売り文句が『好きな人とのおまじない ~ペアリングが想いを繋ぐ~』……多分、女の子向けのお店だから、こういう類のものも置いてあるんだろう。

 値段は安くはないけれども、そこまで高いわけでもない。これならペアで買ってもよいだろう。値段も手ごろでかつ安っぽくない。

「どう、かな?」

 いきなり指輪だとちょっと重すぎたかな? チェーンをつければネックレスにもなるしいいかな、と思ったんだけど……。

「ウチ、も……アキとペアリング、ほしい………な」

「う、うん……じゃあ」

 リングを二つ手にとって会計に行く。

 月の初めで本当に良かった……先月ゲームを我慢したのも大きいかもしれない。姉さんがいるから必然的にゲームとかの娯楽の出費はかなり抑えられるんだよね。このときばかりは、姉さんの『ゲームは一日一時間』という取り決めに感謝せざるを得ない。

「あれ……? 君は」

「え? あ、あの時の」

 会計に入ると、レジを打ってくれたのはあの時の店員さんだった。どうやら僕のことを覚えてくれていたみたいだ。

「体は大人、中身は子供の」

 なんて失礼な覚え方なんだろうか。

「ははは、冗談だよ。あの時はお疲れ様」

「あはは、ありがとうございます」

 すると店員さんは、向けていた視線を僕から隣にいる美波に移した。

「ん?もしかして隣の子は………彼女?」

 その隣からばふんという擬音が聞こえるかと思った。

「え、えっとその、そ、そそそそうで、で………か、彼女………です」

 最後の方はほとんど聞こえなかったに違いないが、美波の様子から店員さんは全てを感じ取ったようだった。

「ふわわわわわ……う、ウチ先に外に出てるわねっ!」

 そう言って、美波は走って店の外に出てしまった。

「初々しくていいなぁ」

「はあ……」

 店員さんの送ってくる生ぬるい視線で僕までさっきまでのテレが戻ってきてしまいそうだ。

「じゃあ、これは老婆心ながらおまけ………って言っても買ってくれた人には皆にあげてるけどね。あははは」

「えっと、ありがとうございます……?」

 『ろうばしん』って何だろう……? 一応お礼を言っておけばいいのかな?

「女の子は、こういうこと気にするからね」

 そう言って、小さな袋に入れた指輪とは別に一枚紙をレジの下から引っ張り出して渡してくれた。

「頑張ってね」

「ありがとうございます」

 今度はしっかりとお礼を言って、僕は店の外へと出て行った。





 美波は店のすぐ前で僕を待っていた。

「お待たせ、美波」

「う、うん」

 まだまだ緊張しているらしい美波に小さい袋のうち、一つを手渡す。

 美波はすぐさま袋を開けると、小さなリングをそっと取り出した。

「ふわあ……」

 手のひらの上のリングを見て、うっすら漏れた美波の感嘆の吐息。その、本当に心から嬉しそうな美波に僕の心臓がドキ、と大きく跳ねたような気がする。

 美波はじっとそのリングを見つめていたけど、不意に視線を僕に移した。

「ね、ねえアキ。もしよかったらなんだけど……」

「?」

「この指輪……アキに嵌めて欲しいの」

「? えっと、僕の分もちゃんとあるけど……」

「ううん、そうじゃなくて……」

「うん?」

「ウチの指に、アキに嵌めてもらいたいの」

「え?」

 どういうことなんだろう? 別にそれくらい頼まれたらやるけど。

 そういえば、嵌めるといってもどの指に嵌めればいいんだろうか。やっぱり人差し指? でも右手? 左手? 僕に指輪を渡した美波は両手を下ろしてしまったので、どの指かどころか、どちらの手に嵌めて欲しいのかすらわからない。

 と、僕の頭に、さっき店員さんにおまけでもらった紙を思い出した。 

 店を出るほんと数秒の間に、ちらっと見たんだけど、そのときに目に入ったのは――



 『愛の絆を深める』

 ”リングフィンガー”とも呼ばれるこの指は、昔も今も愛の証としてのリングをつけるのに最適な指とされている。
恋人のいる人には永遠の愛を、片思いの人には想いが伝わるように助けてくれる重要な指。


「うん、じゃあ……」

 そういって僕は美波の左手を取った。

「あっ」

 美波が僕の目を期待するような目で見つめてくる。

 店員さんが言っていた『女の子はこういうのを気にする』というのはこういうことなんだろう。美波だって女の子だし、多分いろいろと謂れを知っているに違いない。

 じゃあ、僕も美波の期待に応えよう。



 ――僕は、美波の左手の薬指に、そっと指輪を嵌めた。



「~~~~~っ!」

 美波は何故か泣きそうな顔で俯いた。え、何!? どうしたんだろう!? 僕何か間違えた!?

「え、えっと美波……? 僕何か間違えた!?」

「そうじゃないわよ!アキの癖に……アキの癖に……気が、利くんだからっ…………!」

「え?」

 気が利く、ってことは……よかった、間違えてなかったみたいだ。じゃあ、美波が泣きそうになっているのは………

「嬉しくて……涙、出てきちゃった……」

 俯いていた美波は、目じりを少しこすりながら顔を上げた。

 今日何度目かはわからないけれど、何て可愛いんだろうと思った。

 だからこそ、思った。

「ねえ、美波……」

「な、何?」

「美波は、僕なんかでよかったの?」

 自分で言うのもなんだけど、頭が悪いのはもちろんのこと、部活もやってない、特技もない、人に誇れる趣味もない。女の子に好かれる要素なんてないはずなのに。

 そう言うと、美波はちょっとだけ僕を攻めるように目を細めると――

「!!?」

 僕の唇に、唇を重ねてきた。

 柔らかくて、ちょっと湿り気があって、近づいていたときに香ってきた香りとは違ういい匂いが……。

 そんな数秒間の楽園の後、くっついていた美波はそっと僕から離れて、

「…………ばか」

 と小さく呟くように言った。

 この数秒間と、その一言だけで十分だった。

 今日二回目の口付けは、それでもその衝撃と想いを薄らせることなく、僕にしっかりと届いた。

 僕と同じ気持ち。

 絶対に、離れたくない。

 そして――



「………ありがとう……大好き……! アキ!」

 強い風が吹き抜ける中での、数秒間の接触は、冷えた僕の体に強い熱さを残していった。

 美波が離れた後でもずっと。



 ――君が、大好きだということ。



 それは、日も暮れる寸前の、とある静かな秋の日のこと。



 
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コメント

  1. ひろ | URL | lOdR1GiE

    感想

    はじめまして、ひろと申します。え~まず最初に言わせてください。僕も断固美波派です!!
    こんな素敵なss初めて読みました!
    ぜひ×100また書いてください。よろしくお願いします。

  2. | URL | -

    Re: 10000HITありがとう!記念SS【バカテス版】

    マジ乙!
    やっぱ美波だよな!美波最高!
    美波×アキまた書いてくれ!

  3. ゆーき | URL | 3v9IlUEY

    Re: 10000HITありがとう!記念SS【バカテス版】

    明久×美波最高!
    もっと読みたいです!!

  4. moo | URL | 6RqKRGRg

    Re: 10000HITありがとう!記念SS【バカテス版】

    はじめまして。
    バカテスアニメ2期を見て原作に入った自分ですが、
    「ウチと日本と知らない言葉」をアニメと原作で見て、
    美波を応援したくて堪らなくなりました。

    原作では現在の所、瑞希のターンになっているので寂しくて寂しくて・・
    そこで自己満足のために美波x明久のSSを探していたところ、
    星崎さんのこのSSを見つけた次第です。
    このSSには素晴らしい愛を感じます。
    既に繰り返し5回ほど読んでいますが、何度も繰り返し読みたくなりますね!

    ただ、何度も読んでいるうちに気になる点で出てきてしまいまして・・
    Permanent Liebe の以下部分ですが、
    > 美波はじっとそのリングを見つめているたけど、不意に視線を僕に移した。

    こうでしょうか?
    > 美波はじっとそのリングを見つめていたけど、不意に視線を僕に移した。

    もし別の意図がありましたらごめんなさい。


    それにしても素晴らしいSSです。
    美波の恋が成就するSSをもっともっと読みたいです!
    ぜひ新作をお願いします!

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